実践報告

鬼手仏心  中西 浩 氏

本日は、お釈迦様の誕生日ですね。それで、このテーマなのでしょうか。さすがに、話の上手な方は話題の選び方まですごいなという気がします。えっ?偶然?・・・。

今日のお話は、とにかく面白くて・・・メモを取るのを半分忘れていました。(笑)

オムニバス形式で話が進みます。

 

 

≪序・・・豪快な友人の話≫

氏の友人、水戸市の会社社長、工場が火事に遭われた時の話、火事見舞に行き、当たり障りのない声をかけたところ・・・

その社長答えて曰く「いやー、久しぶりにでかいたき火にあたってね・・・」。

問題はそのあと、工作機械までだめになってしまって生産が間に合わない、機械メーカーも急な発注には間に合わせられない状況。普通ならあきらめるしかなさそうなこの場面で、同種の機械の納入先を突き止め、その納入先に直談判して機械を譲ってもらったという話。

「お宅はつぶれないだろうが、うちにはそれがないとつぶれてしまうんだ」と。ピンチの時にも何かしら方法はあるものなのですね。

ピンチはチャンスってお話かなと思って聞いていたところ、そうではなくて、ピンチはピンチってことみたいです。そりゃそうですな。ただ・・・ピンチをピンチとしてしっかり捉えたとき、何か変化があった時にチャンスに変わる可能性があるということだそうです。

 

≪気仙沼の話≫

311の震災で大きな被害の出たこの地域。ですが、失くしたものを数えてみたって仕方ない。その後、復興需要などでミニバブルになっています。今や優良企業なんてとこもあるよう。福島や郡山もまた同じ。このような事実は山ほどある。ピンチからうまく立ち直った例ですね。

 

≪泣いて馬謖を斬る≫

ある印刷会社。社長の方針で、人様に顔向けできないような印刷はやらないという方針。たとえばどんな印刷? これには答えませんよ。ただ、親しい取引先からどうしてもお願いって頼まれることもあるようで、ある社員は、やむを得ずこれを受注してしまったそうです。その後、社長の知るところとなり・・・それだけで?って話ですがクビにしたとのことで。経営者は、ときとして鬼にならなくてはならない場面がある。会社を守るためには。

 

≪さて本日のテーマ≫

経営者は非情にならなくてはならない時がある。続けて中西氏は言います。冷徹であることと、冷酷であることは違う。誰しも思いやりのある人、優しい人と思われたい。だけど、会社を守るため、組織を守るためにはそれだけでは、さまざまな困難を乗り越えてはいけない。

ただ、非情な決断をする場合でも心の中には温かい血が流れていることが大事ですと。ここで、本日のテーマにいきつくのでした。今日は、経営者に必要な厳しさと優しさについて考えさせられる時間になったように思います。

 

(編集後記 ~大いなる蛇足)

 いいお話に水を差してしまいますが、「鬼手仏心」の意味について。外科医の先生の中には、これを座右の銘にしておられる方も多いとか。

医者は、手術をするときに実に思い切りよく、一見残酷だが患者の体にメスを入れる。ただこれは、どうしても患者の命を救いたいという心から行っていることである。転じて、人に注意をしたり、叱ったりするときには、心から相手に直してもらいたいとか、良くなってもらいたいという気持ちを持ってすることが大事であるということ。

 

 

筆者:中川区倫理法人会 幹事 宮川 拓 (東京海上日動あんしん生命保険㈱)

 

≪講師プロフィール≫

一般社団法人 倫理研究所

参与 中西 浩 様

〒101-8385 東京都千代田区三崎町3-1-10

電話:03-3264-2251

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