実践報告

~環境変化と成長と成果を生み出す~『事業リーダーの原点!』  堀場 優 氏

2月4日、節分明けのモーニングセミナーは、コンセプトオフィース堀場企画の代表をされている堀場優先生です。最初に、先生のご紹介から。

 

≪講師略歴≫

・昭和141月 江南市に農家と呉服の外商の家に、8人兄弟の次男としてご誕生。

・学費と生活費を手にするため、アルバイトを始めながら高校進学。

・ほていや呉服店(現在の㈱ユニー(東証一部上場)の前身)入社、23歳で店長に。

・エリアマネージャーとして5年、商品仕入れ統括部長として10年のキャリアを積む。

・新業態開発リーダーとして10年、現在の「APITA」の基盤を確立。(43歳~53)

・豊田市出資の第三セクターに転職。(53歳~61歳)

 豊田商工会議所からの要請で、豊田市駅前再開発ビルGAZA、小売業、名鉄ホテル、

 事務所、マンションの総合管理会社を手掛ける。

・経営塾「談風塾」の立ち上げ(62歳~67歳)

・コンセプトオフィース堀場企画設立、代表に。

 

 あの「アピタ」の開発をされた方なのですね。その方が、自らのご経験から培われた経営哲学を戦後の日本経済の変遷を踏まえながらお話いただけました。さすが大企業の経営に携わってきた方、常にマクロの視点があり、非常に参考になりました。参加された皆様の中にも、そのように感じられた方が多いのではないでしょうか。

 盛りだくさんの内容ですので40分という時間では短すぎると感じました。先生のお話ですと、通常であれば丸一日8時間かけて離される講義の内容とのことでした。なにしろ、びっしりと書かれたレジュメが7枚!よほど、この配られたレジュメをそのままコピーして、貼り付けようかとも思いましたが、やめました。内容がまとまりすぎていて・・・これだけの経営ノウハウを惜しげもなくお話しいただいた先生に失礼ですので。それにこれは、会員の、そして朝早く起きた人だけの特権ですよね^^

 

というわけで、ここからは講話の内容をダイジェストで。

 

≪社会の環境変化について≫

明治維新以降の、日本をとりまく社会環境の変化についてわかりやすく解説されました。

ここで一貫してお話しいただいたのは、その時正しいと思えることが時間の経過によって評価が逆転するということです。それは成功したと思われたことが、環境の変化により失敗の原因になるということ。

 例を挙げましよう。1904年、日本はロシアに勝ちました。特に、日本海海戦では海鮮史上、例をみないほどの勝利でした。その後、日本海軍はどうなったでしょう。ひたすら大型の戦艦を建造しましたが、その象徴である「大和」は・・・。アメリカは空母を作っていたのに。

 経済界では、価格破壊による大量販売で一躍時代の寵児となったダイエーはなぜ凋落したのでしょう。長崎屋はなぜ倒産したのでしょう。いずれも、成功の要因がそのまま失敗の原因となっています。ドイツの名宰相ビスマルクの名言が思い出されます。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と。また徳川家康はこう言っています。「勝つことばかりを知りて、負くるを知らざれば害その身に至る」(東照大権現遺訓)

 

3つの能力とバランスについて≫

 事業を生成発展していくためのリーダーには次の3つの能力がバランスよく備わっていることが必要だと先生は言われます。

1.態度能力

人柄だとかコミュニケーションの能力です。思いやりの心を持ち、気配りができること、

人から信頼される人でなくては、組織は動いていかないことでしょう。

2.知的能力

 

効果が実証されている先人の知恵をいかに活用できるか。自分の経験の範囲だけでなく、

他人から素直に、謙虚に学び、実践で活用できるか。このあたり、倫理を学んでいる我々には受け入れやすいかもしれません。

3.技術活用能力

成果を作り出す力です。洞察力や技術力、計画と企画手法といったもの。成果を見える化することなどもこの分野の力になるでしょうか。

 

≪経営理念≫

 人と金は、夢に集まる。先生は言います。経営を通じて、何を実現したいか。本気で実現したいか。経営を通じて、お客様には何を提供するか、働く人に何を約束するか、取引先とはどういう姿勢でつきあうのか、そして将来の会社はどうなっていたいのか。これらを言葉にしたものが経営理念です。

 ここから先は、これまでの先生のご経験や実践から得られた叡智の「核」になる部分。私の筆力ではうまく書けません。話を聞いていたときはなるほど・・・と思っていたのですがね。何しろあっという間に過ぎた40分でした。ただ短い時間でしたが、確かに言えることは、先生のお話は単なる精神論や表面的な話ではなく、事業の置かれている環境を、マクロの観点から冷静に、大局的に、数値化して分析し、そのうえで個別具体的な戦略論を加えられ、そして現実に事業を動かす「人」への深い洞察があり、実践的であるということです。そんな先生のお話をもっと聞きたいという方は、こちら・・・。

 

 

筆者:中川区倫理法人会 幹事 宮川 拓 (東京海上日動あんしん生命保険㈱)

 

≪講師プロフィール≫

コンセプトオフィース堀場企画 代表 堀場 優

470-1124 愛知県豊明市三崎町三崎13-3

電話:052-800-2000

E-mailhoriba@water.ocn.ne.jp

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